














静かに狂う眼差し 現代美術覚書 林道郎|古本
¥1,500 税込
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著:林道郎
出版社:水声社
発行年月日:2017年7月初版
寸法;21,7x15,5x2,3cm
状態:カバー多少スレあり。ページ内端部わずかに薄ヤケあります。角部スレ痕あります。
ルネサンス以来、その規模と深さにおいて大きく転換した20世紀の芸術とはいかなるものか?DIC川村記念美術館が所蔵するコレクションを読み解きながら、「密室」、「表象の零度」、「(反)色彩グレイ」、「表面」、これら4つのテーマを道標にして現代美術史に一筋の光を投げかける書き下ろしエッセイ。
(あとがきより)
すでに本文を読まれた方には説明は不要かもしれないが、普通とはいえない本書の成り立ちについてここで 簡単に触れておきたい。
この本は、第二次大戦後の美術を中心にした(それ以前の美術史に遡る部分も多々あるが)四つの章から成っている。だが、それらのあいだになにがしか必然的な関係があるわけではない。きわめてランダムに選ばれたテー マについての、論考というよりはエッセイの羅列だ。それぞれに、つながりを可能にする結び目を埋め込むこ とを試みてはいるが、堅牢な建築を構成するというよりは、むしろ、ほころびを含んだ仮設テントのようなつ ながりだ。そういう作りになっている理由は単純だ。本書がDIC川村記念美術館のコレクションのなかに すでに存在している作品群を起点にして構想されているからである。
学芸員の前田希世子さんから展示企画についての打診を受けたのは二○一六年の夏だった。コレクションを新たな目で編集し提示したいという要望を受け、検討に入った。そして現実に展示の実施が決まったのが秋の こと。そこから所蔵作品の図版とリストを手掛かりにして、具体的な検討をはじめ、あれこれと悩みながら、 四つのセクションのアイディアの骨格がまとまったのが年末のことだった。
なんとか形になりそうだと目処がつきはじめた頃、同時に、個々のセクションについてそれなりにまとまっ たかテクストが書けるかもしれないと思い、水声社の編集者である井戸亮さんに声をかけてみたら、書籍化の方向へと話が広がった。実際に執筆にかかったのは、三月に入ってからのことである。
通常のカタログという形式ではなく、別の流通経路を持つ単行本という形式になったことで、執筆内容に自 由度が増し、各章のテーマについてある程度の分量の文字数を割けるということになったのはいいが、もう一 方で、やはり川村が所蔵している作品を軸にして、そこから発想している事実には変りがないので、書きなが ら、遠心的な広がりと求心的なまとまりのあいだを調停することに苦労した。同時に、必ずしも専門家ではな い、美術館を訪れる様々な人々(といっても平均値はどこにもないのだろうが)を念頭に置きつつ、書き進めた。学術 的な論考というよりは、問題提起を目指すエッセイのような性格を帯びるようになった所以である。 ただ、そのような思考の実験を、実作を見ながら重ねられるというのは、やはり美術にかかわる者としては 得難い経験だ。
以下略
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