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特別展 北斎 不屈の画人魂 図録|古本
¥1,000
特別展 北斎 不屈の画人魂 編集:名古屋市博物館 中日新聞社 発行:名古屋市博物館 中日新聞社 中部日本放送 発行年 1991年 状態:スレ、薄汚れ ごあいさつ 浮世絵版画は、江戸時代の後半、歌麿、北斎、広重などのすぐれた絵師たちを輩出したことにより、 その華麗な花を一気に開かせました。そしてそれは、西洋の画家たちに注目され、ヨーロッパ絵画の動向に少なからぬ影響を与えています。 平成三年十月芸術性を示す肉筆画など、北斎の活動の舞台となったすべてのジャンルにわたって作品を紹介します。 本展の主旨をご理解いただき、貴重な作品を快くご出品いただきました所蔵家の方々ならびに、ご指導いただきました各位に、深く感謝いたします。 なかでも北斎は、みずから画狂人と称しながら、その九十年にわたる生涯を通じて、流派や伝統にとらわれることなく、浮世絵の表現の可能性に挑戦し続け、独自の堅固な芸術世界を構築しました。 北斎は、いまや日本の芸術家の中で世界中に最もその名を知られている人物といっても過言ではありません。 今回の展覧会は、その不屈の画狂人「北斎」の画業の全貌を紹介するもので、代表作「冨嶽三十六景」に代表される風景版画のみならず、すぐれた花鳥版画や、北斎芸術の宝庫ともいえる版本、深い芸術性を示す肉筆画など、北斎の活動の舞台となったすべてのジャンルにわたって作品を紹介します。 本展の主旨をご理解いただき、貴重な作品を快くご出品いただきました所蔵家の方々ならびに、ご指導いただきました各位に、深く感謝いたします。 平成三年十月 名古屋市博物館 中日新聞社 中部日本放送
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光の幻想・ガラス工芸の美 ルネ・ラリック展 図録|古本
¥1,000
光の幻想・ガラス工芸の美 ルネ・ラリック展 監修:池田まゆみ 編集:勝又順子 発行:ファンデーションカジカワ 発行年 2001年 状態:スレ、薄汚れ あいさつ 1880年フランス、シャンバーニュ地方に生まれたルネ。ラリックは、1900年に開かれたバリ万国博覧会で「アール、ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の制作に転向して「アール。デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。 彼は動、植物などの自然物と古典的な人物像を主なモチーフとして、屋内外の幡広いジャンルにガラス作品を創作しています。その功績は、実用的な製品を洗練された感性と独自の技術によって知的で気品のある造形美に引きあげたことにあるといえるでしょう。 この展覧会はガラス工芸作家としてのルネ。ラリックに焦点をあて、その近代的技法による創造性に満ちた作品群を紹介するとともに20世紀初頭の新しい装飾運動の中から生み出された造形表現を御鑑賞いただくものです。 最後になりましたが、本展覧会を開催するにあたり貴重な作品を快く御出品下さいました御所蔵者の方々をはじめ、御尽力いただきました関係の各位に心から御礼申し上げます。 平成13年 主催者
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特別展 廣重 東海道五十三次 名所江戸百景の世界 1991年 図録|古本
¥1,000
特別展 廣重 東海道五十三次 名所江戸百景の世界 著者:ー 訳者:ー 発行:トーエイ企画 発行年 1991年 状態:スレ、ヤケ、汚れ このたび、名古屋市博物館と、東海銀行貨警資料館と共 催で、特別展「広重一東海道五十三次。名所江戸百景の世 界」を開催することとなりました この展覧会は、江戸時代に発展した浮世絵芸術のなかで 風景版画のジャンルを確立した歌川広重 (1797-1858) の 芸術の世界を紹介しようとするものです。 本展では、広重の名を不朽たらしめた保永堂版をはじめ 4種類の「東海道五十三次」、広重晩年の風景版画の大作「名 所江戸百景」など、東海銀行貨幣資料館が所蔵する広重の 版間利は30点余を一挙に公開し、彼の人となりと芸術性を認 合的に紹介します。 この機会に、風景のみでなく、そこに生きる庶民の生活 や風俗にも関心を寄せ、また、ゴッホなと西洋の画家たち にも影響を与えた、広重の版画の世界を堪能していただけ れば幸いです。 なお、東海銀行貨幣資料館が所蔵する広重版画のすべて が一挙に公開されるのは初めてであり、国内で開催された 広重の展覧会では最大の規模となります。 また、日本の文化の発展を願う二つの博物館が共同で企 両した展覧会であるという点でも意義あるものと思います。 本展を開催するにあたり、ご指導。ご協力を賜わりまし た関係各位に深く感謝いたします。 平成3年6月
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THE WORLD OF LOUIS COMFORT TIFFANY ルイス・カムフォート・ティファニーの世界 編集 堀内武雄 |古本
¥1,900
THE WORLD OF LOUIS COMFORT TIFFANY ルイス・カムフォート・ティファニーの世界 編集 堀内武雄 著者:ー 訳者:ー 発行:グレコ・コーポレーション 発行年1994年 状態:良好 ごあいさつ 今から三百八十二年前の慶長十七年(1612年) 徳川家康公の九男、御三家筆頭の尾張徳川家藩祖義直公が清洲城から名古屋城へ御引移しの時、それに伴って城下町ぐるみを移りました、いわゆる「清洲越し」より数えて、堀内家十一代目にあたる祖父は、現在の名古屋駅前地区の開発に尽力したその功績によって、明治三十五年(1902年) に名古屋市から、町名に堀内の村をとり、黒内町(住居表示に関する法律が施行され1977年に名駅に町名変更)を眠りました。町名を賜るということは極めて名誉ある異例のできごとでした。 私はその相父より今から五十年ほど前に受けた影響もあり、日本の建築物をはじめ庭園や美術品、とくに焼きものに興味を持ちました。祖父は日常、質素な暮らしをしていましたが、茶道に関しては特別の想いがありました。隠居生活に入ってからは、さらに茶の湯の世界に浸り、茶、茶掛けの鑑賞を楽しみ、庭の草木にも愛情をそそぎ、茶室などの造作にもきめ細かな指示を出入りの庭師さんや大工さんにりえていた光景が、昨日のことのように想い出されます。祖父の大好きなお茶の時間ともなりますと、井戸水を手桶に汲んで運ぶのが幼いころの私の役目でした。祖父は次男の私にも同じようにお茶をたててくれて、茶器や、茶掛けなどのことを分かりやすく話してくれましたが、幼いころでしたので相父の話を聞いても理解できないことばかりでした。しかし、今、 思いますとこのころから無意識のうちに私の美に対する造語が次第に深まり、培われていったのではないかと思います。このように私の日本の建築物をはじめ庭園や美術品への憧憶は祖父から受け継いだ尊い財産です。 その後、長年にわたり、事業に携わってきましたが、近年、関連会社の仕事の上で建物の造作に合ったランプを探し求めていたそんな折に出逢ったルイス・C、ティファニーのランプは、世界の芸術をはじめとして、日本美術の特徴である自然美もみごとにとり入れ、独自の世界をつくりあげていました。そのランプの放つ鮮やかな光彩と、精緻を極めたその美しさ、そして芸術の領域の広さに深い感銘を受けました。 それ以来、今日までの三年近くは、現在の事業にとどまらず新しい文化事業のために、ただひたすらに日本とアメリカを幾度となく往き来して、ルイス・C、ティファニー作品の蒐集に情熱的な日々をついやしたのであります。今や私にとりましてルイス・C、ティファニー作品を蒐集することは、生涯のよろこびであり、祖父が与えてくれました幼いころの美への想いの集大成であります。 ザ・アンカーマン・コレクションの名称の謂れは、私が、ルイス・C、ティファニー作品を蒐集する最終走者であるという位置を、私なりに自覚して蒐集をはじめましたが、しかし、ゴールではトップになることを心に秘めて、ザ・アンカーマン・コレクションと名付けました。 本カタログの作成にあたりましては、現在、収蔵していますマスターピースといわれている作品のなかより、 私の好きな逸品を選び、作品の大きさや色彩などの調和も考えて、十二の芸術分野に分けて収録させていただきました。本カタログがルイス・C、ティファニーの作品に関心を持たれる方々にいささかでもお役にたてば、これに優る喜びはありません。 ルイス・C、ティファニーの世界は、とても幅が広く、しかも、奥行きは深く、ルイス・C、ティファニーの芸術の粋を印刷物で表現することには限界があります。特に、代表作といわれていますヘレン・グールドの風景(通称:鹿の窓)に見られるウインドーは目を見張るばかりの高い芸術性を示しています。この他にもルイス・C、ティファニーの有名な作品は、高名な美術館や世界のコレクターのもとで大切に愛蔵されています。 最後に、19-20世紀装飾美術の研究家」。アラスター・ダンカン氏、アシスタントのメアリーベス・マカフリー嬢をはじめ、私に多大の厚意を下さったティファニーのコレクター各位に感謝し、心から厚くお礼申し上げます。 1994年8月吉日 グレコ・コーポレーション株式會社 ザ・アンカーマン・コレクション 取締役社長 堀内武雄
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没後200年 若冲 特別展覧会 図録 |古本 |伊藤若冲
¥1,900
没後200年 若冲 著者:ー 訳者:ー 発行:京都国立博物館 発行年:平成12年 状態:ヤケ、スレ、薄汚れ
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WOLS Aquarelle 1937-1951 ヴォルス 画集 ドイツ語 |古本
¥6,900
ヴォルス作品集 144p 24,5x17,5cm ドイツ語 特に目につく汚れや傷みもなく良い状態です。
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WOLS ヴォルス 画集 ドイツ語 |古本
¥12,900
ヴォルス作品集 全407ページ ドイツ語 縦28.5cm 横25cm スレ、薄汚れ、カバー薄ヤケ ヴォルス作品集 絵画 水彩画 デッサン 写真 版画 第二次世界大戦後、ほとんど神話的な魅力を持つ芸術家の名前であるヴォルスは、1913年にベルリンでヴォルフガング・シュルツェとして生まれ、ドレスデンの尊敬される公務員の家庭で育ち、現在ではごく一部の鑑識の間でしか知られていない。38歳の芸術家が若くして亡くなった後(1951年、パリ)、彼の作品は、実存主義の象徴であり、戦争による破壊と原子爆弾の脅威の寓話であり、その時代の象徴とみなされた。それはまた、画家の無条件の自由、極端な個人主義の典型であり、それはまた、気難しい画家の冒険的な伝記にも反映されていた。ヴォルフスは間違いなくヨーロッパの名声を誇る芸術家であり、ヨーロッパの戦後美術の先駆者であり、アメリカの発展におけるジャクソン・ポロックの重要性に匹敵する人物である。 ヴォルスはバウハウスと接触した後、1932年に初めてパリを訪れました。1933年、彼はドイツ労働奉仕団への徴兵を拒否しました。この徴兵は彼の生涯に深刻な影響を及ぼすことになりました。彼は幼い頃から写真に興味を持っており、1937年にはパリ万国博覧会のファッション館の写真家として初めて公式の職を得ました。現存する数少ない初期の水彩画と同様に、彼の写真作品はシュルレアリスム、そしてヴォルスが物体の世界から出発して急速に抽象化へと向かっていった独特の方法と密接に結びついています。
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アルフォンス・ミュシャ「生涯と芸術」展 1995-97 図録 |古本
¥1,000
アルフォンス・ミュシャ「生涯と芸術」 著者:ー 訳者:ー 発行:東京新聞 発行年:1995年 状態:ヤケ、スレ、薄汚れ あいさつ アルフォンス・ミュシャの名は、近年のアール・ヌーヴォー・ブームにともない、あまねく知られるようになりました、日本でもその人気は揺るぎないものとなっています。グラッフィック・アーティストとしての才能がいかんなく発揮された、ミュシャが描く愛らしく、匂いたつような女性像は、今も多くの人々を魅了してやみません。まさにアール・ヌーヴォー芸術の精華といえるでしょう、ミュシャの天分は世紀末のパリで花開きました。しかしながら、ミュシャの芸術の極みはそれだけにとどまりません。自らスラヴ民族の誇りを忘れることのなかったミュシャは、パリでの商業的成功のあと制作拠点をアメリカへ移し、そしてついには再び故国チェコへ戻ります。アール・ヌーヴォー画家として成功をおさめたミュシャをさらなる制作活動へと導いていったのは、チェコ人としての内なる目覚めとその精神世界への憧憬でした。 本展は、次第に民族的な意識にまで到達していったミュシャの多彩な芸術を初期から晩年にいたる作品二百数十点により振り返るものです。 本展開催にあたり、その実現に絶大なご協力を賜りましたミュシャ財団、 ならびに堺市文化振興財団、また貴重な作品をご出品いただきましたチェコの各美術館、株式会社ドイ、各所蔵家の方々、そのほか関係各位に対して厚く御礼申し上げます。 主催者
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奈良の大仏 世界最大の鍛造物 香取忠彦 イラスト穂積和夫 |古本
¥700
奈良の大仏 著者:香取忠彦 訳者:ー 発行:草思社 発行年:1981-1993年21刷 状態:ヤケ、カバー端ヨレ、スレ、薄汚れ
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正倉院展 1995年 図録 |古本
¥700
正倉院展 図録 著者:ー 訳者:ー 発行:奈良国立博物館 発行年:1995年 状態:見返しに記念印 ヤケ、スレ、薄汚れ
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上村松園展 2004年 図録 |古本
¥1,200
上村松園展 図録 著者:ー 訳者:ー 発行:三重県立美術館 発行年:2004年 状態:スレ、薄汚れ 二〇〇四年ごあいさつより 一九八二(昭和左七)年に開館した三重県立美術館は、開館二〇周年を機に増改築を行い、 二〇〇三(平成一五)年一一月にリニューアル開館しました。このたびリニューアル開館を記念して「上村松園展」を開催致すこととなりました。 上村松園は、一八七五(明治八)年京都の中心部四条に生まれ、幼少時から画才を発揮して、 小学校卒業後京都府画学校に入学、鈴木松年に入門しました。その後、幸野模嶺・竹内栖鳳にも学んで、画家として頭角を現しました。二八歳で画家として独立、一九○七(明治四○)年からは文展・帝展に出品し、大正期には《花がたみ)(一九一五年)、《焰》(一九一八年)など前期の代表作を残しました。昭和に入ると、(母子) (一九三四年)や《序の舞》(一九三六年) に代表される格調高い女性像を描き、また戦中期には市井の女性を題材に清潔感あふれる女性像を制作し、一九四九(昭和二四)年に七四歳でこの世を去りました。 上村松園の画業と生涯は、近代京都の日本画界における伝統摂取の問題、日本絵画の重要な主題である美人画の近代以降の展開、近代社会における女性画家の在り方など、重要な課題を今も私たちに提起し続けています。本展は、代表作約八〇点と大下絵約二〇点を通じて不世出の女性画家・上村松園の作品が提起する様々な問題に迫ろうとするものです。 展覧会を開催するに当たり、本展の主旨をおくみ取りいただいたご所蔵家からは、貴重な作品を数多くご用品いただきました。また、上村淳之画伯にはご助言・ご指導をいただきました。 心より感謝申し上げます。さらに、ご協力・ご協賛いただきました関係各位、ご支援いただきました多くの様に心からお礼申し上げます。
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シュールレアリスム イヴ・デュプレシス|古本
¥900
シュールレアリスム 著者:イヴ・デュプレシス 訳者:稲田三吉 発行:白水社 文庫クセジュ 発行年:1963年1刷 1975年17刷 寸法;17,6x11,3x0,9cm 状態:ヤケ、シミ、角傷み スレ、汚れ (序より一部) 序 シュールレアリスムはしばしば、一種の知的なスノピスムとして、また精神の堕落として考えられている。また、なんとかして人を籍かせてやろうと望む、芸術家の悪ふざけと見なされている。事実、さまざまな偏見の枠のそとに飛びだそうと望んだ、これら改革者の歩みを、彼らの企てた精神の冒険をつうじてたどろうとするよりも、彼らに激しい非難をあびせたほうが、はるかにたやすいと言える。ところがシュールレアリスムの目ざしたものは、文学の枠のそとの問題であった。なぜかというと、あまりにも功利主義的な文明のさまざまな束縛から、人間を解放することだけを目標としたからである。人間をその麻痺状態からゆりおこすために彼を戸まどわせ得るようなすべてのものを強調する必要があった。また、知性には思いきって背をむけ、そして人間存在の底に秘められたさまざまな生命力を再発見し、その結果、それら生命力の荒々しい波が、人間をより広い地平線の方まで押しあげるようになる必要があった。
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シュールレアリスム宣言集 アンドレ・ブルトン|古本
¥1,500
シュールレアリスム宣言 著者:アンドレ・ブルトン 訳者:森本和夫 発行:現代思潮社 発行年:1975年初版 寸法;19,4x13,9x1,7cm 状態:ヤケ、シミ、角傷み スレ、汚れ (本文より一部) 6シュールレアリスム宣言(一九二四年) 生活にたいする信頼、生活のうちの最も不確かな面にたいする信頼、もちろんここでいっているのは現実的な生活のことなのだが、そういったものにたいする信頼が、いつまでも続くと、ついには、この信頼は宙に迷う。人間という、この窮極的な夢想家は、日ましにおのれの運命にたいする不満をつのらせ、自分が用いるはめに立至っている品々を、苦労して調べまわすのである。しかも、これらの品々たるや、自分の無頓着によって、あるいは自分の努力によって、人間の手に委ねられたものなのだ。いや、ほとんど常に、自分の努力によってというべきだろう。それというのも、人間は働くことに同意したのであり、 少くとも自分の幸運(みずから自分の幸運と呼んでいるもの!)を身をもって生きることを厭わなかったのだからである。「しかし、こうして調べまわしてみるようになった」今では、たいへんな謙虚さが人間の持ち前となる。すなわち、人間は、自分がどんな女を手に入れ、どんなつまらぬ事件に足をつっ込んだかを知っているのだ。〔したがって」、富とか貧困とかは人間にとって何物でもないのであって、この点に関しては、人間は生まれたばかりの子供のままなのである。また、人間の道徳的意識の称揚というようなことについてはどうかといえば、人間はそんなものがなくても平気でいられるということを私は認める。「そんなわけで」、もしもいくらかの明敏さを保持しているならば、この際、人間としでは、自分の幼少時代をふり返るほかはない。幼少時代というものは、調教師たちのおせっかいによって、いかに台なしにされているにせよ、だからといって自分としては魅力に満ちたものに思われることになんらかわりはないのだ。そこでは、厳密さとして知られているようなものは何ひとつ存在しないために、人間には、同時にいくつかの人生を送るという展望が残されているのである。人間は、このような幻想のなかに根をおろし、もはや あらゆる本物の一時のうちの極度の容易さをしか認識しようとしない。毎朝、子供たちは不安なしに出かける。すべては手近にあり、最悪の物質的条件でさえも、素晴しいのである。森は白いこともあり、黒いこともあるが、彼等はけっして眠ったりなどしないであろ
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中世の政治思想 J・B・モラル|古本
¥1,200
中世の政治思想 著者:J・B・モラル 訳者:柴田平三郎 発行:未来社 発行年:1975年初版 寸法;19,8x14,2x2,3cm 状態:ヤケ、シミ、角傷み スレ、汚れ (第一章より一部) 第一章 中世政治思想とは何か 中世ヨーロッパ世界はひとつの終末――古典古代における古いローマ帝国の崩壊から始まった。 長い間、この巨大な組織は地中海世界に実践的な社会的・政治的統一をもたらしてきたが、紀元後四、五世紀にこの地域の西方におけるローマ文明の全組織は瓦解してしまった。その原因を一八世紀にギボンはバーバリズムとキリスト教の勝利と記したし、今世紀にはアーノルド・トインビーが外的プロレタリアートと内的プロレタリアートの圧力によるものと指摘した。この二人は言葉こそ違え同じことを意味しており、二人とも正しいことを述べているように思われる。 世俗権の領域では蛮族が、動的な精神的活力の領域ではキリスト教が、異教ローマに挑戦して勝利したが、このことは物質的な力を占有することによって、恒久的な政治社会を一人ぎめで建設しようとしてきた全ギリシャ、ローマ文化の伝統の挫折を印したのである。この瓦解するリヴァイアサンをローマと皇帝の崇拝を中心とする総合的な宗教感情で支えようとする試みは、まったく無益なことであった。
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新版 日本の芸術論 安田章生|古本
¥1,200
日本の芸術論 著者:安田章生 訳者:ー 発行:東京創元社 発行年:昭和32年 昭和47年16版 寸法;18,8x13,5x2,1cm 状態:ヤケ、シミ、角傷み スレ、汚れ (序より一部) すぐれた芸術論を書くことは、すぐれた芸術作品を作るのと同様に、たいへんむつかしいことである。日本においては、理論的に精細ですぐれているという芸術論はほとんど見いだされず、そのすぐれたものの多くは、すぐれた芸術家が深い体験にもとづいて述べた、感想文風のもののなかに見いだされる。そして、日本の芸術論は、その執筆動機を考えると、大体において、教育論的意味をもって書かれたもの(たとえば、藤原俊成の『古来風体抄』や藤原定家の『毎月抄』のごときはそれであり、技術論を主とした啓蒙的な多くの芸術論は、ほとんどこうした性格のものである)、秘伝を子孫に伝えるために書かれたもの(家や伝統を重んじた中世において、このことはいちじるしく、世阿弥の能楽論はその適例である)、随筆的ないしは覚え書き的性格をもって書かれたもの(鴨長明の『無名抄』や田能村竹田の『山中人饒舌』のごとき)、他を論難する目的で書かれたもの(香川景樹の「新学異見』のごとき)、さらにあるいは、門人や知人が聞き書きしたもの(芭蕉の俳論のほとんどは、この例にあたる)というように、分類することができるであろう。このとき、 たとえば世阿弥の場合は、そのいだいていた芸術論のほとんどすべてを、力をこめて書き残したと見られるが、芭蕉の場合は、その芸術論のすべてが的確に書き残されているとはいえないのである。
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大英博物館 古代エジプト展 図録 名古屋市博物館 |古本
¥1,000
大英博物館 古代エジプト展 編者:ー 著者:ー 訳者:ー 発行:朝日新聞社 NHK 発行年:1999 年 寸法;29,9x21.1x1.7cm 状態:スレ、薄汚れ (ごあいさつより) このたび、大英博物館のご厚意でその世界的な古代エジプト・コレクションの中から、貴重な所蔵品150点余を日本で初めて一挙に公開することになりました。 およそ3000年にわたる古代エジプトの栄華は、ファラオ (王)を中心とする支配体制によるものでしたが、それを支えたのは当時の人たちの信仰やものの考え方でした。 とりわけ、古代エジプト人の宗教観や哲学で特徴的なのが、生命に関する独特の考えです。 「永遠の美と生命」と副題をつけた本展の展示物には、ミイラや棺が多数含まれています。ミイラや棺は、当時死者の魂が宿る肉体を永遠に保つものとして最も重要と考えられました。本展は、来世に託した希望の象徴といえるミイラを中心に展示品を選び、古代エジプト人が夢見た死生観に焦点を当て展示を構成しました。 現代社会の中では、人の「誕生」や「死」が医学や科学にまかせきりになり、日常の生活から遠ざけられてきた側面もあります。しかし一方で、科学では捉えきることのできない生命の不思議が、ますます関心を高めているようにも見えます。その意味からも、古代エジプトで花開いた独特の死生観は、混沌とする現代を生きる私たちに多くのメッセージを送ってくれているのではないでしょうか。 最後になりましたが、本展の開催にあたりお力添えをいただきました皆様に、心より御礼申上げます。 主催者
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黄金の都 シカン発掘展 図録 名古屋市博物館 TBS |古本
¥1,000
黄金の都 シカン発掘展 編者:ー 著者:ー 訳者:ー 発行:TBS 発行年:1994年 寸法;277x21.1x1.5cm 状態:スレ、薄汚れ (ごあいさつより) ごあいさつ 本日は「黄金の都シカン発掘展」にご来場いただき、 まことにありがとうございます。 ペルーからボリビアにかけての中央アンデス地帯では、 インカ帝国をさかのぼるはるか昔、紀元前2000年ごろから、数多くの文化が興亡を繰り返してまいりました。 そのなかでもシカン文化は、今からおよそ1000年前の、 いわゆるプレ・インカの時代、日本史で申しますと平安時代の頃にペルーの北部に繁栄を誇っていた文化です。 本展覧会は、現在、南イリノイ大学で教鞭をとる日本人考古学者島田泉教授を中心とする国際調査団が、1978 年以来同地で続けてこられた発掘調査の成果を紹介しようというものです。 巨大な神殿群、長大な灌溉用水路、コロンブス到達以前の南アメリカの諸文化の中でもきわだつ、黄金・青銅を用いた冶金技術など、島田教授はシカン文化にまつわる数々の謎を解き明かし、その研究の成果は世界中のアンデス考古学者が認めるところとなっております。 想像力というタイムマシーンを駆って、古代のロマンに触れる体験をしていただきたいと思います。 貴重な発掘品の数々は、ペルー本国での公開後、全世界に先駆けて日本で公開することができました。ペルー共和国政府の多大な御好意に感謝するとともに、本展覧会がベルーと日本の文化交流の大きな架け橋となることを切に願う次第です。 最後になりましたが、これまでに、この展覧会開催のために御支援、御協力を頂きました関係各位の皆様に心より感謝を申し上げます。 名古屋市博物館 中部日本放送 中日新聞社
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世界四大文明 インダス文明展 図録 名古屋市博物館 NHK |古本
¥1,000
世界四大文明 インダス文明展 編者:ー 著者:ー 訳者:ー 発行:NHK 発行年:2000年 寸法;29,7x22,7x1,6cm 状態:多少スレ (ごあいさつより) ごあいさつ 世界四大文明展の一環としてインダス文明展を開催します。西暦2000年、人類は新たな千年紀を迎えようとしています。世界四大文明展は千年単位で人類の歴史を振り返り、かつて人類が築き上げてきた社会・文化を概観し、文明が未来に向けて提起するものを考察しようとする試みです。エジプト、メソポタミア、インダス、中国の四つの古代文明の展覧会を東京・横浜の四つの美術館・博物館で同時期に開催した後、それぞれの展覧会が全国を巡回するというこれまでにないユニークなスタイルとなります。 インダス文明は、モヘンジョ・ダロ、ハラッパー、さらにロータルやドーラピーラーといったインダス都市に代表される、前三千年紀中葉から前二千年紀前半にかけて展開した南アジア最古の都市文明です。これらの都市は整然とした道路や下水道などをもつ計画都市でしたが、強力な支配者の存在を示す壮大な王宮や神殿などは発見されておらず、豊かで平和な市民生活が営まれていたと考えられています。また、インダス川の恵みを受ける一方、アラビア海を渡ってメソポタミアやベルシャ湾岸の地域と交易を行っていた海洋文明としても知られています。 今回の展覧会では、この度インドで発見されたインダス期の遺跡ドーラビーラーの遺物が世界に先駆けて公開されるほか、インド、パキスタン両国のご好意および大英博物館のご協力により、 800点を越える貴重な遺物を一堂に集め、かつてないスケールで紹介されるインダス文明の全貌をぜひご覧いただきたいと思います。 最後に、本展開催にあたり格別なご理解とご支援をいただきました、インド、パキスタン両国の考古局をはじめ、貴重な文化財をご出品くださいました両国の博物館、および大英博物館の方々、 そしてご後援、ご協賛、ご協力を賜りました関係各位に心からお礼申し上げます。
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ピラミッドの時代 名古屋ボストン美術館 |古本
¥1,000
ピラミッドの時代 編者:ー 著者:ー 訳者:ー 発行:名古屋ボストン美術館 発行年:2001年 寸法;28x22,7x1,2cm 状態:一部にアンダーライン箇所 (ごあいさつより) 水平に広がる大地にそびえ立つ純幾何学的な四角鎌のモニュメント、このピラミッドこそは、われわれの想像をかきたててやまない古代エジプト文明の象徴といっていいでしょう。このピラミッドが出現したのが、現在からおよそ4500年前の、いわゆる古王国と呼ばれる時代であり、しかも古代エジプト文明が頂点にあったときです。 ボストン美術館の豊かなエジプト美術のコレクションの一端は、すでに常設展「古代地中海世界の美術」のエジプトの部分で示されていますが、それが古代エジプト美術の概観を展望するものであるならば、今回の企画展は、ピラミッドの時代、すなわちその後二千年以上にわたるエジプトの信仰、政治、芸術の基礎を築いた古王国時代に焦点を絞った、いわば各論的な意味を持ったものといえましょう。名古屋ボストン美術館に来館された皆様は、この企画展と常設展をあわせてご覧になることによって、エジプトの歴史と文化により深い理解を得られるにちがいありません。 ボストン美術館のマルコム・ロジャース館長は同館のエジプト美術コレクションのなかでも、とりわけ古王国時代のものが充実していると述べておられますが、確かにその通りで、われわれは世界的に名高い「メンカウラー王と王妃像」を始めとする数多くの名品をこの展覧会でご紹介できるのを大変嬉しく思っています。 名古屋ボストン美術館 館長 浅野徹
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EL CAMINO DE SANTIAGO スペイン語 サンティアゴ巡礼への道|古本
¥1,500
EL CAMINO DE SANTIAGO 著者:ー 訳者:ー 発行:ー 発行年月日:ー 寸法;30,6x24,1x2,4cm 状態:角部ヨレ、スレ、薄汚れ
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異投射 ホシノ ショウ ひろ・あおき
¥2,980
ひろ・あおきオリジナル ホシノ ショウ写真集 異投射 発行年月日:2024年12月 寸法;21x14,9x1,1cm A5 144p 人が事物を見るとき、自己の内側で生成された観念や意味を投射する。その投射された事物を見ることで理解し認識する。赤く染まる夕焼けに悲しみを投射する人もいれば、明日への希望を投射する人もいる。それは見る人の過去の経験や記憶によるところが多い。人を見たときにも同じように投射は起こる。その多くは見られている人とは関係なく、見る人が見たいように見ているのであって、見られている人の本質とは異なる。 世界は投射によって創られる。 本質を見るということは、観念や意味を投射される以前の、もっと曖昧な事物のなかに潜む何かを感じることなのではないか。
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寺井の色絵九谷作品図録 寺井愛陶会|古本
¥3,900
寺井の色絵九谷作品図録 発行:寺井愛陶会 発行年月日:昭和56年10月初版 寸法;25,8x18,2x0,9cm 状態:スレ、汚れあり はじめに 九谷庄三は天保12年に寺井に帰り、徒弟の育成に努力した。そして藩政の末期には 庄三風を完成した。 このことを九谷陶磁史鑑には「慶応の頃に至り、人物、花鳥等写生風に立脚した 画に、青・緑・紫・紅種々の色彩をなし、臙脂、黒釉等の舶来絵具をも交えて一種 の絵付を工夫した。世に之を庄三風と言う。又寺井九谷とも言い初めた」と説明して いる。九谷庄三展図録には「庄三は江戸末期から明治初年にかけて日本に輸入された 洋絵具をいち早くとり入れ、顔料釉薬のみでは表現出来なかった中間色の絵付にも成 功し、描画の繊細と多彩な作風である彩色金欄という技法を確立する。こうした精密 な九谷上絵の傾向が明治初年の外国貿易品としての好みに適し、商人の手によって大 量に輸出され、また国内に販路を拡げたところから、こうした作風が庄三風として九 谷焼作風の大きな比重を占めるに至ったのである」と説明している。(九谷庄三の研究 家中島寿山氏は言う、庄三が洋絵具を使用したと言うのは間違いで和絵具の材料によ って独自の工夫をこらして庄三風を完成したのであると。) このように寺井の九谷と言うのは庄三風の絵付の作品と、寺井区を中心に生産され、寺井区の商人によって大量に広く販売されたことにより名付けられたものであるが、 その後明治、大正、昭和と世の移り変りと共に世人の嗜好や求めが変転し、又絵付の 指道者も変り、絵具の改良などにより、図柄、色調、技術など幾度かの変遷を辿って 今日に到ったのである。 寺井の九谷は明治中期を頂点にその後需要が横這いの時或は減少の時もあったので あるが、良いにつけ、悪いにつけ、寺井九谷を支えて来た寺井の画王の功績を顕彰す る意味でその作品を記録として残して置くことが大切であると言うのでこの図録を刊 行することになった。 昭和51年5月に九谷庄三の遺作135点を収録した「九谷庄三展図録」が刊行されて いるので今回はその姉妹編として九谷生三以後の寺井の九谷焼画工の作品を収録した 図録となった。これによって寺井の九谷のまとめが出来たことになるわけである。 寺井町の九谷焼は大別して、佐野の斉田道開を陶祖とする赤絵の系統と、寺井の九 谷庄三を陶祖とする色絵に赤を用いた系統と二つの流れがある。佐野の赤絵の系統は 既に昭和51年11月に「道開と赤絵作品図録」として刊行された。従って今度の図録の 刊行により即ち、「道開と赤絵作品図録」、「九谷庄三展図録」「寺井の色絵九谷作品図 録」の三部作の完成により寺井町の九谷焼の歩みを知ることが出来、且つその名品を 鑑賞することが出来るようになったので、誠に喜ばしい限りである。 この図録の刊行に際し、詳細にご指導下さった中島寿山さん、編集や写真撮影の折、 作品借用や返済などに数々のご苦労をお掛けした会員の方々、心よく所蔵品をお借し 下さった方々に対し深甚の謝意を表する次第である。 昭和56年10月 寺井愛陶会
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日本の赤絵 その源流と展開|古本
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日本の赤絵 その源流と展開 編集:土崎一 監修:磯野風船子 永竹威 発行:朝日新聞社 発行年月日:昭和54年4月初版 寸法;25,6x24,8x2,6cm 状態:スレ、汚れあり 天地小口シミ汚れあり ページ内シミ汚れあり 目次 徳川美術館紹介 原色図版 単色図版 絵画 書道 茶器 漆芸品 染織 能面 文房具・その他 武具 刀剣 刀装具 銃砲 解説 参考図版
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徳川美術館 名品図録|古本
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徳川美術館 名品図録 編集発行:徳川美術館 発行年月日:昭和51年5月3版 寸法;27x19x2,3cm 状態:函ヤケ、スレ、シミ汚れあり 天地小口薄ヤケあり 目次 徳川美術館紹介 原色図版 単色図版 絵画 書道 茶器 漆芸品 染織 能面 文房具・その他 武具 刀剣 刀装具 銃砲 解説 参考図版