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シュールレアリスム宣言集 アンドレ・ブルトン|古本

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シュールレアリスム宣言
著者:アンドレ・ブルトン
訳者:森本和夫
発行:現代思潮社
発行年:1975年初版
寸法;19,4x13,9x1,7cm
状態:ヤケ、シミ、角傷み
スレ、汚れ

(本文より一部)

6シュールレアリスム宣言(一九二四年)

生活にたいする信頼、生活のうちの最も不確かな面にたいする信頼、もちろんここでいっているのは現実的な生活のことなのだが、そういったものにたいする信頼が、いつまでも続くと、ついには、この信頼は宙に迷う。人間という、この窮極的な夢想家は、日ましにおのれの運命にたいする不満をつのらせ、自分が用いるはめに立至っている品々を、苦労して調べまわすのである。しかも、これらの品々たるや、自分の無頓着によって、あるいは自分の努力によって、人間の手に委ねられたものなのだ。いや、ほとんど常に、自分の努力によってというべきだろう。それというのも、人間は働くことに同意したのであり、 少くとも自分の幸運(みずから自分の幸運と呼んでいるもの!)を身をもって生きることを厭わなかったのだからである。「しかし、こうして調べまわしてみるようになった」今では、たいへんな謙虚さが人間の持ち前となる。すなわち、人間は、自分がどんな女を手に入れ、どんなつまらぬ事件に足をつっ込んだかを知っているのだ。〔したがって」、富とか貧困とかは人間にとって何物でもないのであって、この点に関しては、人間は生まれたばかりの子供のままなのである。また、人間の道徳的意識の称揚というようなことについてはどうかといえば、人間はそんなものがなくても平気でいられるということを私は認める。「そんなわけで」、もしもいくらかの明敏さを保持しているならば、この際、人間としでは、自分の幼少時代をふり返るほかはない。幼少時代というものは、調教師たちのおせっかいによって、いかに台なしにされているにせよ、だからといって自分としては魅力に満ちたものに思われることになんらかわりはないのだ。そこでは、厳密さとして知られているようなものは何ひとつ存在しないために、人間には、同時にいくつかの人生を送るという展望が残されているのである。人間は、このような幻想のなかに根をおろし、もはや
あらゆる本物の一時のうちの極度の容易さをしか認識しようとしない。毎朝、子供たちは不安なしに出かける。すべては手近にあり、最悪の物質的条件でさえも、素晴しいのである。森は白いこともあり、黒いこともあるが、彼等はけっして眠ったりなどしないであろ

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