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光の幻想・ガラス工芸の美 ルネ・ラリック展 図録|古本
¥1,000
光の幻想・ガラス工芸の美 ルネ・ラリック展 監修:池田まゆみ 編集:勝又順子 発行:ファンデーションカジカワ 発行年 2001年 状態:スレ、薄汚れ あいさつ 1880年フランス、シャンバーニュ地方に生まれたルネ。ラリックは、1900年に開かれたバリ万国博覧会で「アール、ヌーヴォー」の宝飾デザイナーとして名声を得、その後ガラス工芸品の制作に転向して「アール。デコ」のガラス工芸作家として成功を収めました。 彼は動、植物などの自然物と古典的な人物像を主なモチーフとして、屋内外の幡広いジャンルにガラス作品を創作しています。その功績は、実用的な製品を洗練された感性と独自の技術によって知的で気品のある造形美に引きあげたことにあるといえるでしょう。 この展覧会はガラス工芸作家としてのルネ。ラリックに焦点をあて、その近代的技法による創造性に満ちた作品群を紹介するとともに20世紀初頭の新しい装飾運動の中から生み出された造形表現を御鑑賞いただくものです。 最後になりましたが、本展覧会を開催するにあたり貴重な作品を快く御出品下さいました御所蔵者の方々をはじめ、御尽力いただきました関係の各位に心から御礼申し上げます。 平成13年 主催者
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THE WORLD OF LOUIS COMFORT TIFFANY ルイス・カムフォート・ティファニーの世界 編集 堀内武雄 |古本
¥1,900
THE WORLD OF LOUIS COMFORT TIFFANY ルイス・カムフォート・ティファニーの世界 編集 堀内武雄 著者:ー 訳者:ー 発行:グレコ・コーポレーション 発行年1994年 状態:良好 ごあいさつ 今から三百八十二年前の慶長十七年(1612年) 徳川家康公の九男、御三家筆頭の尾張徳川家藩祖義直公が清洲城から名古屋城へ御引移しの時、それに伴って城下町ぐるみを移りました、いわゆる「清洲越し」より数えて、堀内家十一代目にあたる祖父は、現在の名古屋駅前地区の開発に尽力したその功績によって、明治三十五年(1902年) に名古屋市から、町名に堀内の村をとり、黒内町(住居表示に関する法律が施行され1977年に名駅に町名変更)を眠りました。町名を賜るということは極めて名誉ある異例のできごとでした。 私はその相父より今から五十年ほど前に受けた影響もあり、日本の建築物をはじめ庭園や美術品、とくに焼きものに興味を持ちました。祖父は日常、質素な暮らしをしていましたが、茶道に関しては特別の想いがありました。隠居生活に入ってからは、さらに茶の湯の世界に浸り、茶、茶掛けの鑑賞を楽しみ、庭の草木にも愛情をそそぎ、茶室などの造作にもきめ細かな指示を出入りの庭師さんや大工さんにりえていた光景が、昨日のことのように想い出されます。祖父の大好きなお茶の時間ともなりますと、井戸水を手桶に汲んで運ぶのが幼いころの私の役目でした。祖父は次男の私にも同じようにお茶をたててくれて、茶器や、茶掛けなどのことを分かりやすく話してくれましたが、幼いころでしたので相父の話を聞いても理解できないことばかりでした。しかし、今、 思いますとこのころから無意識のうちに私の美に対する造語が次第に深まり、培われていったのではないかと思います。このように私の日本の建築物をはじめ庭園や美術品への憧憶は祖父から受け継いだ尊い財産です。 その後、長年にわたり、事業に携わってきましたが、近年、関連会社の仕事の上で建物の造作に合ったランプを探し求めていたそんな折に出逢ったルイス・C、ティファニーのランプは、世界の芸術をはじめとして、日本美術の特徴である自然美もみごとにとり入れ、独自の世界をつくりあげていました。そのランプの放つ鮮やかな光彩と、精緻を極めたその美しさ、そして芸術の領域の広さに深い感銘を受けました。 それ以来、今日までの三年近くは、現在の事業にとどまらず新しい文化事業のために、ただひたすらに日本とアメリカを幾度となく往き来して、ルイス・C、ティファニー作品の蒐集に情熱的な日々をついやしたのであります。今や私にとりましてルイス・C、ティファニー作品を蒐集することは、生涯のよろこびであり、祖父が与えてくれました幼いころの美への想いの集大成であります。 ザ・アンカーマン・コレクションの名称の謂れは、私が、ルイス・C、ティファニー作品を蒐集する最終走者であるという位置を、私なりに自覚して蒐集をはじめましたが、しかし、ゴールではトップになることを心に秘めて、ザ・アンカーマン・コレクションと名付けました。 本カタログの作成にあたりましては、現在、収蔵していますマスターピースといわれている作品のなかより、 私の好きな逸品を選び、作品の大きさや色彩などの調和も考えて、十二の芸術分野に分けて収録させていただきました。本カタログがルイス・C、ティファニーの作品に関心を持たれる方々にいささかでもお役にたてば、これに優る喜びはありません。 ルイス・C、ティファニーの世界は、とても幅が広く、しかも、奥行きは深く、ルイス・C、ティファニーの芸術の粋を印刷物で表現することには限界があります。特に、代表作といわれていますヘレン・グールドの風景(通称:鹿の窓)に見られるウインドーは目を見張るばかりの高い芸術性を示しています。この他にもルイス・C、ティファニーの有名な作品は、高名な美術館や世界のコレクターのもとで大切に愛蔵されています。 最後に、19-20世紀装飾美術の研究家」。アラスター・ダンカン氏、アシスタントのメアリーベス・マカフリー嬢をはじめ、私に多大の厚意を下さったティファニーのコレクター各位に感謝し、心から厚くお礼申し上げます。 1994年8月吉日 グレコ・コーポレーション株式會社 ザ・アンカーマン・コレクション 取締役社長 堀内武雄