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異形の神々 多面多臂像の比較芸術学 山田英彦著|古本

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異形の神々
山田英彦著
発行:中部日本教育文化会
発行年月日:昭和50年5月
寸法;19,8x14,1x2,3cm
状態:スレ、薄汚れあり。 

はしがきより一部

はしがき

この頃、仏教美術に大きな関心が持たれるようになって、多くの人々が奈良や京都の寺を 訪れ、仏像に接している。私もそのような愛好者の一人として、ときどき奈良や京都に行き、数々の仏と対面することにひそかな喜びを見出だして来た。ところがそうして様々の仏像を 眺めているうちに、その姿について、私は分り切っているようで実はどうも納得のいかない 一つのことが、気になって仕方がないようになった。
仏像の姿態は、いうまでもなく人間の姿を基本にして考えられている。やはり人間と共通 し た姿を持つことが、一面では仏が超越的な存在でありながらも、礼拝する人々の心との間につながりを作り、人間と仏との間の対話を可能にして来たに違いない。けれども多種にわ たる仏の中には、十一面観音や千手観音のような、普通の人間以上の数の顔や腕を備えた仏 が意外に多いのである。その中には名作のきこえ高く、広く知られた仏も少なくない。奈良 の方で例をとれば、十一面観音では聖林寺像や法華寺像、千手観音では唐招提寺像や葛井寺 像が即座に思い浮ぶし、東大寺法華堂の不空羂索観音もあげねばなるまい。
これらの仏は、頭が十一あり、腕が千本あり、あるいは眼が三つあるといった甚だ人間離れした特徴を備えて いる。十一面観音とは十一の頭を持った仏であると初めから決めこみ。 そういうものだと思いこんで拝んでいる限りはともかく、何故に十一の頭があるのかと考え・・・

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