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異化
著者:エルンスト・ブロッホ
訳者:片岡啓治 種村李弘 船戸満之
発行:現代思潮社
発行年月日:1976年初版
寸法;19,3x13,5x2,3cm
状態:カバー端ヨレ、小やぶれ、傷み
スレ、ヤケ、汚れ
(本文より)
目覚める
もともと、人は在る。私が在るというのは、時には、まるでそこに在るというのと同じようなぐあいだ。しかしいつでも、どんなに自分に近くても、なお途上なのだ。在るというのは、 決して自分になじまない。
しかもそれは、体にはほとんどかかわりがない。というのも、体にとっては、体が感じられないことこそがふさわしいからだ。体が自らを告げるのは、飢えたとき、そしてとりわけても、 切られて傷つけられたときだけだ。でなければ、体が必要とし、体を満たしてくれるものの途上で、快いとき。とはいえこの道もまた、体を感じないという健康な状態へとこえでてゆく。
それに反して、われわれの自己自身の本来的なそこは、かりにそれが告げられることがあるとしても、それはただ霊的にあらわれるだけだ。正確にはわれわれは、そこにーないことのなかわれわれの直接する今をまさに生きるのであって、ふとそれに気づくことはあっても、そそこにーないを体験することはない。しかも、そこにーないに気づくのさえ、ただ上べほんの上べだけ、目覚めるだけなのだ。この気づくことには決して快いひびきはない。 在るのなかに、人が無媒介に身を置くとき、そこには、何の声もない。そのようにして、亀裂してゆくそこがあらわれてくる、どこまでも問いかけるようにして。
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