山靴の音 芳野満彦 朋文社 昭和34年初版┃古本┃ 登山・山岳書
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【本の状態】
函帯ヤケ、シミ、端角イタミ
本体シミ
巻頭記載
この『岳人講座』は、山岳雑誌 『岳人』の創刊(昭和二十二年五月)以来、二〇〇号を越えた現在にいたるまでの記事のうちから、 今日の時点においても、なお十二分に価値のあるものを選び、これを四季にわけて編集したものである。
この「秋山」は、いわばポスト夏山からプレ冬山までを対象としているが、既刊の「夏山」の一部で触れた岩登りについてかなりのページをさき、また付録として“日本登山史年表”と“山岳用語を取りあげた。
各筆者のご協力を感謝するとともに、今後のご高配を仰ぎたい。
記事の末端には、それぞれ筆者の所属団体名と、『岳人』掲載の年月および号数を付記した。
目次
概説
山の高さについて
登山家の背景
マウンテニャーとクライマー
山岳会の運営
会員の訓練について
集中登山
山岳映画に対する覚書
『高山深谷』のこと
登山レポート
記録の整理と活用
山岳文献の整理法
山の文章
気象
秋山の雨
十月の台風と岩場の雪崩
富士山雪崩遭難時の気象
岩登り
岩登りはなぜ大切か
岩登りの不適格者
岩石の磁性
岩登り指導の問題
岩登り練習の順序
岩登り講習会の在り方
岩登りの基礎技術
ザイルの結び方
腰綱の使い方
ザイルさばき
岩場の錯覚
ミッ道具
連続登攀法
確保技術の検討
高度感の克服
岩登り体操
随想と紀行
霧ヶ峯紀行
北方の哀愁
初秋の吾妻連峯
秋山随想
湯ノ丸山
紅葉の山を思う
紅葉について
八甲田秋色
早池峯の霧氷
西駒懷古
前穂のケルン
十月の徳本峠
北鎌尾根
秋の八ッ峯にて
新雪のころ
新雪の将蒸頭山
紅葉と山女魚
十一月の北八ヶ岳
十一月二十三日会のこと
三人の小屋番
晩秋の塩見岳
峠の二人
雲間草
記錄
黒部・奧鐘山西壁
黒部・サンナビキ谷
剣岳池ノ谷ゴルジュ帯
穂高屏風岩中央カンテ
穂高滝谷ダイヤモンド・フェイス
穂高岳下又白谷
赤牛岳よりスゴ沢へ
初冬の八ヶ岳
【本の状態】
函帯ヤケ、シミ、端角イタミ
本体パラフィン紙シミ、ヤブレ
目次
序新田次郎
芳野満彦のプロフィール
第一部
ケルン
青い空
ながい路
雪山と孤独
山に入る日
出発点
徳沢の冬の小屋で
氷と雪の山巔
冬と時
Haken に寄せて
堅炭岩の印象
ランプ洋燈のこと
ある隊列
山なみ
密猟者になりたい
三ノ窓チンネ
冬山に
春の上高地
共同便所
犬と僕
冬の雀
登る前夜
乾いた岩
氷雪の岩
北穂の東稜のこと
榾火
登攀を終えて
夢想と行為と
第二部
雪と岩の中で遭難
雪山をみつめて―――徳沢での越冬記録
憧憬の氷壁――前穂高四峰正面岩壁
霧の岩稜―――滝谷グレポン
最後の断面――北岳バットレス中央稜
幻想の岩壁――銀チンネ正面岩壁
垂直の氷雪――屏風岩中央カンテ
あとがき
あとがきより
「あとがき」というより「編集後記」とでもした方が適切かも知れません・・・・・・。山行の記録や遺難記、小屋番の日記はすでに学生時代の同人雑誌や『山と高原』『山と渓谷』『岩と雪』、それにわれわれの山仲間アルム・クラブの通信誌などに何度か発表したもので、それらの長文のものをツナグ絵と単文は七、八年以前から書きためた『山靴の音』というラクガキ手帖より適当に引出しアレンジ?したものです・・・・・・。およそ本を書くとか文を綴るとかいう苦労より編集的手腕が必要でした。
この本の約三分の一は僕の十代か二十代前半に書いたもので、絵も文章も、とても自信のもてる、いわゆる作品などというものではありません。よくも、まあこんな絵や文をヒッサゲテ山の仲間とつき合っていたものだと汗顔の至りす…………。汗顔といえば、昨秋やはり僕等の仲間第二次RCCで登山のゼミナールをやり、大勢の山好きの人を前に何を話してよいのか立往生してしまい、僕に与えられた時間は二十分でしたが五分間も経たずに壇上から下りてしまいました。その時、勝木九三先生がいつものようにニコニコして『芳野君、人前で話しができなかったら書きなきい、本を出すんですよ、加藤文太郎だってあんなに書いていたんだ』といわれて、ついに自分の本を出版しようと決心がつきました。しかし僕にとって文章を綴ることは苦痛で絵を描くことはさらに難ブッです。原稿用紙の升目を見ていると頭が痛くなり、白い画用紙やキャンバスを顔の前にすると未登攀の岩壁を前にしたような復雑な気持になります。
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